映画の劇画表現について

こんなの


先日の「キャシャーン」を観ていて、
肉弾戦シーンで漫画によく使われている集中線(って言うのか?スピード感出したりする時に中心から線がたくさんでてる背景の事のつもり)
CGIで再現して使っているのを見つけたときは、一種異様な感じがして映画の世界から現実に連れ戻された。
 
映画の劇画表現といえば「マトリックス」シリーズの
雷雨の中を空中で殴りあいのシーンがすぐ思い浮かぶ。
あれはある意味ドラゴンボールの実写化だと誰もが思っただろうが
激燃えと言うよりは笑いが出たんじゃないだろうか。
やっちゃった感と言うか。
やりすぎちゃった感と言うか。
 
それでもアレをやっちゃうってのは確信犯的で
監督の狙ってる層(たぶん僕も入る)にはバッチリ響いた。
キャシャーン」のは響いてないが。
 
それで色々思い返して
他に劇画表現をCGIでやっちゃった映画ってあったかなぁと
考えて行くうちに思い当たったのが

少林サッカー」だ。
 
この映画、報われない人生を送っている男たちの
セカンドチャンス物として観るととても熱いのだが、それは置いておいて。
中盤、少林の魂を取り戻した男たちが目を覚ます練習試合のシーンで
目をパチッと覚ました瞬間に背景で炎がゴウゴウ燃え盛る。(×5回)
そんなの序の口で、
シュートを打てばボールが龍に変わるわ
悪役チームの蹴った球は黒い炎で燃え盛るわ
そのまんま悪魔みたいな影がボールに乗り移ったり
やりたい放題だ。
もちろん香港コメディだからだとも言えるが
映画の中でCGI劇画表現を使った一番の成功例じゃないだろうか。
 
こんな長文で何を言いたかったのかというと
少林サッカー」は漫画みたいですごいよ。キャシャーンより漫画の実写化みたいだよ。男泣き必至だよ。
と言うだけの・・あっれえ?
劇画表現について書こうとしてたのに。
あっれぇ?お脳がダメポ。寝る。