サウスパーク

デブじゃねーよ!オイラ陽気な骨太君な


サウスパークと言うアニメがある。
品性下劣すぎで日本ではあんまり人気無いのかもしれないが
僕はダイスキだ。品性下劣だから。

ずっと見続けていると、
お下劣な中にいわゆる常識人では言いにくい事、
言っちゃいけない真実のようなものを言っている様な気がしてくるが
それは見事に作者の罠にかかってるんだろう。
メッセージ性を見出そうとすればいくらでもあるんだが
もう「全部くだらねえんだよ」と言う製作者の呪いじみた何かが素敵過ぎる。

僕は正直、ピカレスク*1だと思うのですよこのアニメ。
例えば僕の一番好きなエリック・カートマンと言うキャラクターは、
人種差別主義者の、ものすごいデブの、父親が誰かわからない、わがままな、欲望に執着しすぎる白人*2の小学生なのだが(改めて書くとすげえ)
毎回ユダヤ系の友達カイルと口げんかしてる。その喋りが
「だからユダヤは最低だぜ!」「うるさいデカッ尻!」
これ小学生の会話。
アニメで見るとショッキングかもしれないが実際小学生もこれくらいの会話してるだろう。大人が知らないだけだ。

そして時々このカートマンがハッとする台詞を吐く。
それは言っちゃいけない種類の真実であり、
常識人が口に出したら白眼視されるような台詞だ。

もちろん3日で話を考えるとか言う事なので
出来の悪い話も多々あるが、ただの下品ジョークだけの残酷アニメじゃない面白さがある。

まぁこのアニメを好きだって言ってる常識人とか文化人とかは嫌いなんですけどね。

*1:皆が当たり前だと思ってる事を違う視点から見せること。夏目漱石の「吾輩は猫である」なんかがそれ

*2:たぶんドイツ系